2024/09/24 (火) MAGNIFICENT NEW OHTANI
■ コディ・ベリンジャーが新天地を求めてシカゴ・カブスに移って以来、1981年より続いていた私のロサンジェルス・ドジャースのファン・ベースは実質閉鎖状態だった。去年など一度もドジャースのゲームを見ていない。
そして2024シーズン。オータニとヤマモトの加入でチラチラとドジャー・ゲームを見るようになった。とはいえベリンジャー・ウォッチャーは相変わらずで、彼の出場全打席はノートに記録している。
それが日を追うごとに簡略化されるようになった。
あまりにも不甲斐ないカブスとベリンジャーの闘いぶりに疲れ果てた。
■ 完全に、ジェド・ホイヤーGMの判断ミスでチームは低迷しているのだ。何のためにブリュワーズの監督だったクレイグ・カウンセルを高額で引っ張ってきたのか。監督の力でチームが勢いづくことはない。その証拠に去年同地区で一位だったブリュワーズは監督の首がすげ替えられても同地区一位をほぼ独走状態で勝ち取った。選手の補強よりも監督の補強を優先させたアホなGMとして、ホイヤーは球史に名を残した。
■ ベリンジャーも去年はCOME BACK PLAYER OF THE YEARになったが、今年は二度のIL入りがあるとはいえ、ピリッとしない。ホームランも20本に届かない。 打率も2割6分台を維持するのがやっと。打点も80を超えない。
それに比べて、オータニ・ドジャースの面白さは群を抜いている。
40-40を劇的な逆転サヨナラ満塁ホーマーで達成するなど異次元のスーパーパワーだ。コミック・スーパー・ヒーローたちのシェアード・ユニヴァースなんぞ軽く吹き飛ばす劇的高揚度だ。50-50の時はそれを軽々と超える6打数6安打3ホーマー10打点のダブルアップの前人未踏記録を達成した。感動して泣きましたよ、私は。2019年シーズンのベリンジャーにも感動したけれど、オータニの凄さは驚天動地のつるべうち。
■ 人種の壁を超えた歓喜の輪を、私は1990年代のドジャー・スタジアムで体験した。
ノモ・フィーヴァーの時だ。
白人も黒人もラテン系も老若男女もみんなで一丸となってノモに声援を送った。スポーツがもたらす感動の渦はなんと素晴らしいものか、と心に刻んだ。オータニのゲームは、東京のTV の前で見ているだけだけど、毎ゲーム感動の渦を築き続けるこの異次元の勝負師はドジャースに降臨した神としか思えない。
というわけで、明日からのパドレスとの正念場の3連戦、ドジャー・ファンとしての気合を入れて観戦します。
ワールドシリーズに到達するには先発投手にもクローザーにも不安があるけれど、超人オータニが究極の救援マウンドに立つ可能性は充分ある。
数々の劇的な勝利を飾ってきたハリウッド・ドジャースはオータニを得て、野球史上最高峰のドラマをポストシーズンに用意しているに違いない。
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