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2020/04/26 (日) DAY 66 役者がらみはすべて終了。
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去年4月26日のジャーナルから。
9:30出発、東本願寺へ。シーン#28「二条城、庭園」シーンを二条城の一室という設定に変え白書院で撮る。「関ヶ原」の、三成と家康の最後の対面を撮って以来の空間だ。なつかしい。ここでは慶喜が松平容保のやり方を手ぬるいと叱責する。山田裕貴と尾上右近のバランスがいい。スムースに進むがランチタイムに車両部一名倒れ騒然となる。急性心筋梗塞。救急車で病院に搬送され、ことなきをえた。
午後は大寝殿を二条城大広間に見立て、シーン#135の大政奉還。この空間も「関ヶ原」以来。伏見城の千畳敷広間を撮った。今回は、慶喜の決断を聞く容保と近藤勇の反応がメイン。諸藩の家老格でのエキストラは50名。これにプラスして滋賀の強力サポーターたちも幕臣役で出演。彼らの衣装、およびポーズはペリー艦隊に随行して日本へ来たウィルヘルム・ハイネのスケッチを参考にしている。
15時に終了。達成感と脱力感がいっぺんに押し寄せる。残すは明日の「夜市」シーンのみ。勇とハグ、容保とハグ、慶喜とハグ。
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近藤勇を鈴木亮平で、という発想は遥か昔からあった。「西郷どん」よりもずっとずっと昔だ。第一、私はNHK大河のテンポもセリフも演出(というより交通整理のレベルか)も嫌いだから、殆ど見ることがない。
亮平の近藤勇は、口径の大きな殺陣から土方とのバディ・トーク、アイリッシュ風多摩仕込みダンスまでこなしている。どの局面を切り取っても、亮平の本気度はハンパではなかった。最高の形で原田組初参加の難役をこなしてくれた。これからはその英語力も生かし、活躍の場を世界に広げてくれると確信している。
ディナーは大好きなフレンチの料理屋「ステファン・パンテル」へ。この日のスープはブイヤベース風。サカナ料理は鯛。フキノトウに味噌を加えたソースが絶品。肉料理はロースト・ポークを三種の味わいで。シグネチャー前菜のフォアグラ奈良漬け巻きもいつもどおりのおいしさ。
ここの7品コースは「燃えよ剣」の七人衆に匹敵する。どこから見ても完璧、どう食べてもおいしい実力派ぞろい。ではその七人がだれとだれか、となると、それは見るものの好みにお委せ、あるいは日替わりメニューということで・・・。
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2020年4月26日。
ひゃあ、NETFLIXでいいモノを見てしまった。ポーランド産の犯罪映画「ブレスラウの凶禍」。主役の女刑事ふたりが最高。
本来は美人なんだろうけどここでは陰険パンキッシュなマウゴジャータ・コズホフスカとバギーパンツでブッスーい演技派ダリア・ビダフスカ。
監督は強面スキンヘッドのパトリック・ヴェガ。脚本の種明かしフラッシュバックが多過ぎる難点はあるけど、93分、テンポ抜群の演出。猟奇殺人度はすさまじい。
とはいえ、この殺人鬼、今の日本で描きたいタイプでもある。
■ 「ブラスラウ」が面白かったのは、昨夜、三十数年ぶりにベルトラン・タヴェルニエの「ラウンド・ミッドナイト」を見て、ショックを受けるほどに退屈した反動もあるかも。
それにしても37才で見た時の感動はどこに消えたのだろう。デクスター・ゴードンの芝居は、相変わらずよかったが、彼のテナーサックスの流儀が、1959年風とはいえ、退屈だった。フランソワ・クルーゼの役どころも、都合のいいファンぶりも映画的な短気キャラも嫌だった。
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